普段よく使う言葉の中で、自分が思っていた意味と違ったり、間違えたりしやすいものをまとめてみた第2弾です。
もしかしたら、あなたも間違えて使っているかも知れませんよ。
国語が得意な方、日本語に自信のある方は、いくつ合っているかを確認してみてください。
そして、間違えやすい日本語の第1弾の記事も是非お読みください。
実際に私が間違えて覚えていたものや、周りの人がよく間違えているものを集めてみました。
間違いやすい日本語をまとめました。
普段、使いそうな事例を紹介しながら、正しい使い方もご紹介します。
おもむろ
「部長がおもむろに立ち上がった。」と聞いたら、部長が突然立ち上がった、急に立ち上がったと思う人いませんか?
それ、間違いです。
「おもむろに」とは、落ち着いて、ゆっくりという意味です。事例の正しい意味は、部長は、落ち着いてゆっくりと立ち上がったんです。
「おもむろに」を漢字で書くと、「徐に」となります。「徐」という漢字にゆっくりという意味があります。
車をゆっくりと運転することを「徐行運転」と言いますね。漢字の意味で理解すると覚えやすいと思います。
さわり
友人から「話のさわりしか聞いてないから、私もよく分かんないんだけど…」と言われると、話のうわべだけしか聞いてないとか、最初の部分しか聞いてないんだな、と思いませんか?
これも間違いです。
さわりとは、「要点。中心の部分。」という意味です。
つまり、話のさわりを聞いてるというのなら、しっかりと内容を把握していないとおかしいんです。
「曲のさわり」という使い方もしますが、その場合は、最初の部分じゃなくて、サビとか、一番盛り上がるところのことなんです。
よく間違って使っているのを見かけますので、しっかり覚えておきましょう。
確信犯
朝から曇りがちのある日。とうとう雨が降ってきました。
「ごめ~ん。傘を持ってくるの忘れたんだ。駅まで入れてくれないかな?」とクラスの女の子に声をかけるA君。
「いやいや、傘持ってきてただろ。あいつ確信犯だな。」と呟くB君。
こんなベタなシーンを事例にしてみました。
本当は傘を持ってきているのに、ウソをついて女の子と仲良くなるきっかけを作るA君。
このように、悪いと分かってする行動や人のことを「確信犯」というのは、
間違いです。
正しくは、「正しいと信じてする犯罪」のことです。
政治的、思想的に正しいと信じてする犯罪などが当てはまるわけです。この正しい意味の方だと、日常会話で使うことはほとんどないかも知れませんね。
しかし、多くの方が間違った「確信犯」を使っていますので、誤用の方が正しいとされるときがくるかも知れません。
破天荒
「あいつは先輩にも躊躇することなく、一発芸を披露できるなんて破天荒なやつだな。」
このような、豪快で無茶なことができる人を「破天荒」と呼んでませんか?
それ、間違っています。
正しくは、「今まで誰も成し得なかったことを初めてすること」です。
つまり、ものすごく良い意味で使う言葉なんですよ!破天荒な人なんて、最高の褒め言葉なんです。
テレビなどで、めちゃくちゃ暴れまわって、「破天荒~!!」などと叫んでいるのは、全く意味不明なわけです。
ですが、豪快で型破りなことを「破天荒」と思っている人も少なくありません。ということは、褒め言葉で「破天荒ですね。」と言ったのに、相手は乱暴者扱いされたと思う可能性があります。
正しい意味を理解して使うことは大事ですが、相手に誤解をさせないように注意しましょう。
続いて、間違えやすい日本語の組み合わせを3つ紹介します。
おざなり&なおざり
まずは似たような文例をご紹介をします。
どちらも、あなたが職場で注意されたものと想像してみてください。
1.簡単な仕事だからといって、おざなりにするな!
2.簡単な仕事だからといって、なおざりにしていいわけじゃないんだぞ!
この微妙な違いが分かりますか?
「おざなり」とはいい加減に対応することを言います。
つまり、「簡単な仕事だからといっていい加減な対応をするな!」と注意をされたわけです。
「なおざり」とは対応をしなくていい加減なことを言います。
つまり、「簡単な仕事だからといって、ほったらかしにしていいわけじゃないんだぞ!」と注意をされたわけです。
どちらの言葉も、いい加減であるという意味では同じです。
その中で、「おざなり」は行動をしているがいい加減であること、「なおざり」は行動をしていないからいい加減であること、というニュアンスの違いがあるのです。
正直、こんなに細かいニュアンスを知ったところで、使い分けるのは難しいですよね。日常では「おざなり」という表現を使う場面が多いと思います。
力不足&役不足
あるプロジェクトのリーダーを任されることになりました。ところが、任された本人は不安でたまりません。そこで、お断りの言葉を述べました。
「私がリーダーを任されるなんて…私には役不足でございます。」
すると、
「おお、そうか!自信たっぷりだな!よろしく頼むよ!!」
という答えが返ってくることでしょう。
役不足とは、力量よりも役目が軽いことをいいます。
与えられた役目よりも力量が無いと思ったのでしたら、「力不足」という表現をしないといけなかったのです。
似たような言葉ですが、意味は全く逆になりますので、特に注意が必要ですね。
名誉挽回&汚名返上
「名誉挽回」も「汚名返上」も、傷ついた名誉を回復するときに使います。こちらは意味を間違えることは少ないと思います。
間違えやすいのは、「汚名挽回」と言ってしまうケースです。2つの言葉を合体させてしまう間違いです。
名誉は挽回したいですけど、汚名は挽回したくないですよね。。。
名誉返上という間違いはしないと思いますから、汚名も挽回しないようにしましょう。
まとめ
間違えやすい日本語の第2弾をご紹介しました。
誰でもうっかり間違えることはあると思いますが、ここぞというときに間違えると恥ずかしいので、しっかりと覚えておきましょう。
是非、間違えやすい日本語の第1弾も覚えてください。
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