間違えやすい日本語のまとめ。情けは人の為ならずなどいくつ合ってますか?

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普段よく使う言葉や慣用句などで、自分が思っていた意味と違ったり、表現を間違えたりしやすいものをまとめてみました。

もしかしたら、あなたも間違えて覚えているかも知れませんよ。

国語が得意な方、日本語に自信のある方は、いくつ合っているかを確認してみてください。

実際に私が間違えて覚えていたものや、周りの人がよく間違えているものを集めてみました。

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間違えやすい日本語をまとめました。

間違って使っている事例や、正しい事例などを説明しながら紹介していきます。

情けは人の為ならず

「情けは人の為ならず」ということわざは、情けをかけても、その人のためにならないから、情けはかけない方がいいんだよ、という意味だと思っている人いませんか?

全く違います。

正解は、情けをかけて助けてあげれば、回り回って自分のためになるから、情けをかけることは大切なんだよ、という意味です。

間違えやすい理由は、「人のためならず」を「人のためにならない」と理解して覚えてしまうんでしょうね。
そうではなく、「人のためではない」と覚えましょう。人のためではなく、自分のためになるのです。

敷居が高い

「料亭なんか敷居が高くて行けないよ。」という表現。合っているような気がしませんか?

敷居が高いとは、「高級なところで、値段が高くて行きにくい」という感じの意味だと思ってる人も多いと思います。

はい、これも全然違います。

正しい意味は、相手に失礼なことをしたり、迷惑をかけたりして、その人の家に行きにくいという状態です。

敷居が高いという表現は、日常でも結構耳にすることが多いです。そして多くの場合で、間違った使い方をされています。

しかし、日本語の面白いところなのですが、多くの人が間違えているものは、そちらの方が正しくなることがよくあります。

敷居が高いという表現を、「高級で行きにくい」ときに使っても間違いではないという考え方もあるようですね。

こういうことは結構起こることですが、まずは「不義理をしたから行きにくい」という正しい意味を理解しておくことが大事だと思います。

的を射る

「さっきのは的を射た意見だったね!」と褒められたら嬉しいですよね。

的を射るとは、要点を的確にとらえるという意味です。日常でも結構使える表現なんですよ。

これはどう間違えやすいのかというと、「的を得る」と言ってしまうんですよね。正直、会話の中で「いる」と「える」の違いなんて小さなものです。

さらに、的を得るという表現も間違いではないという考え方もありますので、話はややこしくなります。

上述した「敷居が高い」と同じように、まずは的は「得る」ものじゃなくて、「射る」ものだという本来の使い方を知っておきましょう。

気の置けない

「気の置けない友」と聞いたら、どういう友だちだと思いますか?

気をゆるしたら危険なことをするかも知れない。そんな友だちを想像する人いませんか?

正解は、「気を遣う必要がない親密な友だち」という意味です。

これは間違って覚えてしまうと、日本語に違和感を感じますよね。それなら「気の置けない」じゃなくて「気の置ける」の方がしっくりくるんだけど…という気持ち分かります。

ですが、この機会に正しい意味をきちんと覚えておきましょう。

取り付く島もない

「部長のところに相談に行ったんだけど、取り付く島もなかったよ。」と同僚が言ってたとします。

意味は、部長のところに行ったものの、相手にされず話を進めるきっかけも見つからない状態だったということですね。

間違えやすいのは、「相手にもされないぐらい忙しい状況」なのだから、「暇もない状況」と捉えて、「取り付く暇もなかった」と言ってしまうパターンです。

「しま」と「ひま」。これも会話の中では大した間違いに聞こえませんね。

ですが、語源とされているのが、航海中に休憩するような島も無い困った状況からきているというものです。こうなると、「島」を「暇」と間違えるわけにはいきませんね。

蛙の子は蛙

蛙の子は蛙(かえるのこはかえる)ということわざの事例を紹介してみます。こういう場面を想像してみて下さい。

ある会社のパーティーで、社長が息子を紹介して回っています。

そこにお世辞とゴマすりのスキルだけでのし上がった課長が、社長に近寄って挨拶をしました。

「社長!パーティーにお招きいただきありがとうございます!社長にそっくりで、利発そうなご子息とお会いすることができて感激しております。やはり蛙の子は蛙ですね!」

さて、この課長は社長にどう思われたことでしょう。

「蛙の子は蛙」とは、子どもが親にそっくりという意味で、立派な親からは、立派な子どもが生まれるというときに・・・使いません!

凡人の親から生まれた子どもは、凡人にしかなれないという意味なんです。

蛙の子は蛙ということわざは、褒めるときや自慢するときに使うものではないのです。

正しい事例としては、自分の子どもを他人に紹介するときに、「いえいえ、蛙の子は蛙ですから…」と謙遜するような場面で使います。

相手を褒めるときに使うことわざではありませんのでご注意ください。

濡れ手で粟

濡れ手で粟(ぬれてであわ)ということわざを聞いたことがありますか?

正しい意味からご紹介しますと、苦労することもなく多くの利益を得ることです。

間違えるケースとしては、「濡れ手で粟」を「泡」と勘違いして、濡れた手で泡を触ったら消えてしまうことから、努力しても全然儲からないことだと覚えてしまうパターンです。

粟とは穀物です。濡れた手で粟をつかむと、ごっそりと手に粟粒が付いてくることから、労せずに儲かるという意味になったんですね。

ことわざは、語源を知っていると意味を覚えやすいと思います。

まとめ

間違えやすい日本語を紹介しました。

間違えて覚えていたものはありませんでしたか?

最初に間違えて覚えてしまうと、それが正しいものだと信じ込んで、大人になっても間違ったままになっていることも少なくありません。

また、日本語の表現として間違いとされていたものが、時間の経過とともに、正しい表現だとされることもしばしばあります。

言葉は変化していきますので、正しい使い方をきちんと覚えていきましょう。

また、このほかにも間違えやすい日本語の第2弾をまとめています。こちらも是非お読みください。

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