仕事柄、ビジネス文書を書くことが多いんです。
ものすごく堅苦しく書くこともたまにはありますが、普通はほどほどの文章にしています。
堅苦しくなく、それでいて、くだけ過ぎてない感じ。
私が良く使う書き出しは、
「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」
これは使い勝手がいいですね。
時候の挨拶抜きで簡単に書き始めることができます。
ところで「ご清栄」って言葉。口語では普段使わないですよね。
ビジネス文書には「ご清栄」に似た言葉で、「ご盛栄」とか「ご清祥」などたくさんあります。
どのように使い分ければいいのか?
簡単にまとめてみたいと思います。
「ご清栄」「ご盛栄」「ご清祥」どれがいいの?
極端な話、どれでもいいです。
いや、私はそう思うんですけどね。そんなに深刻に悩まなくてもいいんじゃないかと。
厳密には細かい違いがあるんです。辞書でもネットでも調べると分かります。
一応、こんな感じです。
ご清栄・・・健康や繁栄を祝う言葉。個人宛でも会社宛でも使ってOK!
ご盛栄・・・商売の繁栄を祝う言葉。個人宛でも会社宛でも使ってOK!
ご清祥・・・健康や無事を祝う言葉。個人宛でも会社宛でもOKだけど個人の方がいいかな。
結局、どれも相手を思って、お祝いを述べる言葉なんですよ。
仕事柄、ビジネス文書を書くことが多いと書きましたが、もらうことも多いです。
書き出しが、仮に「ご盛栄」の文書を受け取ったとして、
「儲かってもないのにご盛栄なんて書きやがって、失礼な奴め!」
なんて思うことはないです。
でも、思う人は全くいないのか?と言われると、そうではないと思いますし、業種的に「ご盛栄」を使わない方がいい場合もあるかも知れませんね。
例えばですが、葬儀場を営んでいる会社に「ご盛栄」という言葉は、儲かって悪いことはないのですが、なんとなく使いにくいかも知れません。そう考えると病院なども使いにくい業種に入ると思います。
こういうケースを想像すると「ご清栄」を使うのが無難ですね。
簡単に2つのパターンを決めておこう!
ビジネス文書を送るときは、個人か法人(会社)のどちらかですよね。
そこで私は個人と法人に分けて、2つのパターンを決めています。
法人に送る場合の書き出し
「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」
もしくは、
「時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。」
を使ってます。
個人に送る場合の書き出し
「時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。」
もしくは、
「時下ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。」
を使ってます。
この個人と法人の2つのパターンで、どちらかの文章を選んでるだけです。
一応、ご盛栄を避けてます。
あと「ご健勝」が登場しましたが、健康を祝う言葉です。
私は、まず問題が無いであろう、「ご清栄」「ご清祥」「ご健勝」を使うことがほとんどです。
もっと簡単に言うと、法人は「ご清栄」、個人は「ご清祥」と決めておけば十分ですよ。
ちょこっと応用してみよう。
「お慶び」と「お喜び」を変える。
私はもっぱら「お慶び」を使います。
お祝いの言葉を述べるのですから、「慶」の漢字の方が、気持ちを込められる気がします。
これは主観が多分に含まれていますけどね。
少しくだけて書くときは、わざと「お喜び」を使うこともあります。
この辺りは日本語の面白いところだな~と思ってます。
「時下」を変えてみる。
時下とは「この頃」とか「ただ今」とかいう意味ですね。
会社宛てに送るときは、時下を貴社に変えたりします。
ますますを益々にしたりもします。
「貴社益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。」
こうなりますね。
どうでもいい部分なのですが、たくさんの文書を書いていると、何か変化が欲しくなってくるんですよ。
漢字を多めにしてみたり、用紙の大きさに合わせてひらがなを多く使ってみたり、色々と見栄えや体裁を考えて、変化を持たせるのも楽しいですね。
まとめ
書き出しの言葉で悩むときは、「ご清栄」と「ご清祥」を使えば、まず間違いないです。
今回は時候の挨拶がない文章を例にして紹介しましたが、時候の挨拶を使うと、さらにビジネス文書らしさがアップしますよ。
参考 簡単ビジネス文書!「時候の挨拶」に悩んだらこれを使ってみてはいかがですか?
ビジネス文書の文例やポイントを紹介した記事を一覧で見れるようにまとめました。
今後も記事が増えるたびに追加していきますので、是非ご参考にしてください。
コメント
なかなか良くできています。
こんな記事初めて見まして、もっと早く気づいてたらよかったですね。
でも、大いに参考に成りました。
ありがとうございます!
少しでも参考になれば嬉しいです♪