六曜というものをご存知ですか?
六曜という言葉は知らなくても、大安とか仏滅という言葉を聞いたことはないでしょうか?
大安や仏滅を、ものすごく気にする人もいますし、全く気にしない人もいます。本人は気にしなくても、親が気にするケースもありますね。
今回は六曜の意味や読み方について簡単にまとめてみました。
六曜とは
六曜には6つの種類があります。
まず、六曜の読み方ですが、「ろくよう」もしくは「りくよう」と読みます。私の周りではろくようと読む人がほとんどです。
六曜とは、大安・仏滅・友引・赤口・先勝・先負という6つの種類があります。
そしてどこで見かけるかというと、カレンダーの日付のところに書いてあるんです。(最近では書いてないカレンダーも増えてきました。)
六曜にはそれぞれ異なる意味があります。漢字の雰囲気で分かるかも知れませんが、簡単に言うと、大安は良い日で、仏滅は悪い日という感じになります。
そのため、結婚式や結納の日などは仏滅を避けて、大安を選ぶ人も多く、友引の日には葬儀を避けることが多いです。
このように冠婚葬祭の日取りを決めるときに、六曜を意識するケースが多く見かけられます。
六曜は暦注の一つです。
カレンダーには日付以外にも、曜日や二十四節気などが書かれています。それらを暦注(れきちゅう)と言います。
二十四節気は、夏至や冬至、春分や秋分などが有名ですね。
六曜も暦注の一つです。暦注の中でも六曜は、時間帯における吉凶を占う位置づけになっています。
種類ごとに吉凶の時間帯が違いますので、どういう時間帯が良くて、どういう時間帯が悪いのかは、後ほど詳しく紹介します。
また、六曜のことを六輝(ろっき)や宿曜(すくよう)と言うこともあります。
六曜の順番
六曜は「先勝→友引→先負→仏滅→大安→赤口」の順で繰り返されます。赤口の次は先勝に戻ります。
この6日間で繰り返されるだけなら、覚えるのは簡単なのですが、旧暦の毎月1日でリセットされます。
表にするとこのようになります。
1月1日と7月1日 | 先勝 |
2月1日と8月1日 | 友引 |
3月1日と9月1日 | 先負 |
4月1日と10月1日 | 仏滅 |
5月1日と11月1日 | 大安 |
6月1日と12月1日 | 赤口 |
旧暦における毎月1日のタイミングでリセットされ、また同じ順番で繰り返されます。
つまり、先勝の次の日が、大安というようなことはありません。先勝の次の日は、必ず友引になるのです。
六曜の種類とは
それでは、六曜の意味と読み方を紹介したいと思います。順番に先勝から紹介していきます。
先勝
「先んずれば即ち勝つ」という意味で、簡単に言うと早い時間帯はOKということです。具体的には午前中は吉で、午後は凶という感じになります。
早い時間帯に、急いでやると良い日です。
読み方は「せんしょう」「せんがち」「せんかち」「さきがち」「さきかち」と多数あります。私はせんしょう派です。
友引
「凶事に友を引く」という意味で、葬儀を行うと友をあの世に連れて行くと解釈され、ほとんどの場合、葬儀が行われない日です。
もともとは「共引」と書かれ、勝負事をしても引き分けになる日という意味でした。そもそも、朝は吉で、昼は凶、夕方は大吉の吉日という位置づけなんです。
今では、友引には葬儀をしないという意味が前面に出ている印象ですね。最近では友引でも葬儀をするところも増えています。
読み方は「ともびき」です。(ゆういんと読む説もあるようです。)
先負
「先んずれば即ち負ける」という意味で、早い時間帯はダメで遅い時間帯はOKです。具体的には午前中は凶で、午後は吉という感じです。
急いでやるのは止めておこうという日でもあります。先勝の逆ですね。
読み方は「せんぶ」「せんぷ」「せんまけ」「さきまけ」「さきおい」と多数あります。私はせんぶ派です。
仏滅
「仏が滅する」と書く六曜の中の大凶日。もちろん六曜の中で一番悪い日になります。
「仏滅」と書きますが、実は仏教とは何の関係もありません。
もともとは「空亡」「虚亡」と呼ばれ、それが「物滅」と呼ばれるようになり、現在では「物」が「仏」に変化して「仏滅」になっているのです。
漢字の雰囲気通り、大凶日なので、結婚式や結納をすることが少ない日です。六曜を気にする人は、仏滅にお祝いごとをしません。
読み方は「ぶつめつ」です。
大安
「大いに安し」という意味で、六曜の中でもっとも良い日です。
やはり、結婚式は大安を選ぶ人が多いと思います。
私の経験上だと、車の納車日や、家の引き渡し日に大安を選びましたね。ちなみに私が希望したわけじゃなくて、お店側がその日取りを選んでました。私はあまり気にする方じゃありませんけど、妻はものすごく気にする方です。
そのほかにも、会社では大型の機械を購入する日や、会社設立の日に大安を選ぶ話も聞いたことがありますので、気にする人はものすごく気にするものだと思います。
私の妻は、新しい靴を大安に履きます。どうしても大安じゃダメなときは先勝の午前中に履いてます。(こだわる人はこだわるというのを、私はものすごく実感しています。)
読み方は「たいあん」「だいあん」とありますが、たいあんが一般的だと思います。
赤口
陰陽道の「赤舌日」という凶日に由来すると言われている悪い日が「赤口」です。
赤という漢字が入っていることから、火や刃物(血)に気を付ける日とされています。
時間帯としては、午の刻(午前11時ごろから午後1時ごろまで)だけが吉で、それ以外は凶とされています。
六曜の中で悪い日は、仏滅と赤口という位置づけです。
読み方は「しゃっこう」「じゃっこう」「しゃっく」「じゃっく」「せきぐち」「あかくち」「あかぐち」など多数ありますが、しゃっこうが一般的ですね。
六曜のまとめ
六曜の種類と吉凶の時間帯、そして注意事項を簡単にまとめてみます。
種類 | 吉凶の時間帯 | 備考 |
---|---|---|
大安 | 終日もっとも良い日 | 祝事はこの日 |
友引 | 朝は吉、昼は凶、夕は大吉 | 葬儀を避ける日 |
先勝 | 午前中は吉、午後は凶 | 急ぐと良い日 |
先負 | 午前中は凶、午後は吉 | 急用を避ける日 |
赤口 | 正午は吉、それ以外は凶 | 火と刃物に注意 |
仏滅 | 終日もっとも悪い日 | 祝事を避ける日 |
何となく一番上から良い日で、下に行くほど悪い日になります。私の個人的な感覚では、赤口も仏滅ぐらい悪いイメージがありますけどね。
まとめ
六曜についてご紹介しました。
気にする人は気にする、気にしない人は全く気にしないのが六曜です。
若い人ほど六曜のことを意識していない気がします。
それでも、結婚式の日取りを決めるときに、六曜のことを全く考えていないと、どちらかの親が「大安にしなさい!」なんていうことがありえます。
気にするのも気にしないのも自由ですが、この機会に覚えてみるのもいいかも知れません。