個人で送る年賀状は、自分の気持ちを伝える文章を素直に書けばいいと思います。
近況報告でもいいですし、1年間のお礼でもいいですね。
面倒なのはビジネス関係の年賀状です。
友人に送るような内容じゃまずいですし、毎年同じ文章を送るのも気が引けます。
そこで、私がおすすめする方法は文例を組み合わせるやり方です。
この方法だと、毎年、変化を持たせることもできますし、おかしな文章になることもまずありません。
ネットで紹介してある文例をそのまま使うと、「あのサイトの文章だ!」とばれるかも知れませんし、自分が気に入る言い回しと違うことも多いですからね。
そういう訳で、私が実践している「文例組み合わせ法」をご紹介します。
今回は時期的にもぴったりの年賀状の文例です。
年賀状の文例はたくさんありますが、私がよく使う文章を段落ごとに3つずつ紹介します。
最初の段落の文例。
①謹賀新年
②謹んで新春のお慶びを申し上げます
③謹んで新年のご祝辞を申し上げます
①の謹賀新年をフォントにこだわって大きくドーンと書いておけば間違いないです。
私は「新春」という響きが好きなので、好んで②をよく使います。③のご祝辞はご祝詞でもいいですね。
2番目の段落の文例。
①旧年中は格別のご厚情を賜り誠にありがとうございました
②昨年中は格別のお引き立てを賜り誠にありがとうございました
③旧年中はひとかたならぬご高配にあずかりまして誠にありがとうございました
旧年を使うか昨年を使うかはお好みで。私は旧年を使うことがほとんどです。
「格別の」と「ひとからならぬ」という言い回しも好みの方を使えばいいでしょう。
私がよく使うのは①と②の文例です。③は硬い表現に感じますので、そういう相手を選んで使っています。
3番目の段落の文例。
①本年も変わらぬご厚誼のほどよろしくお願い申し上げます
②本年も変わらぬお付き合いのほどよろしくお願い申し上げます
③本年も倍旧のお引き立てのほどよろしくお願い申し上げます
どの表現も今後のお付き合いをお願いする文章です。
私が良く使うのは①と③です。今年①を使ったら、来年③を使うという感じです。
4番目の段落の文例。
①御社の益々のご発展を心よりお祈り申し上げます
②貴社の益々のご発展と皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます
③皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます
3番目の段落で終わってもいいのですが、文章を長くしたいので、私は4番目も使います。
最後に相手を気遣う文章を使うことで、そういう気持ちも伝えたいですしね。
①は会社、②は会社と個人、③は個人に宛てた文例という感じですが、
誰宛てに送るとしても、ビジネスの年賀状は②を使っておけば間違いありません!
ビジネス関係の年賀状は、○○部長宛てのものでも、会社に送ることが多いですからね。
あと「お祈り申し上げます」という表現を「祈念致します」と書くこともありますね。
まとめ
年賀状を4つの段落に分けて、それぞれ3つずつの文例を紹介しました。
これだけでも81通りの組み合わせができますので、十分じゃないでしょうか。
私はビジネス関係の年賀状を毎年出しますが、毎回、81通りで悩むわけではありません。
ちなみに今年の文章はこれにしました。
謹んで新春のお慶びを申し上げます
旧年中は格別のお引き立てを賜り誠にありがとうございました
本年も変わらぬご厚誼のほどよろしくお願い申し上げます
貴社の益々のご発展と皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げます
どうですか?無難にまとまってますよね。
今回紹介したやつで、81通りの組み合わせが作れるわけですが、その中から自分好みのパターンを3つぐらい作っておけば、3年周期で同じ文例を回せるわけです。
特別な人には特別な文章を作ればいいわけで、それ以外のビジネス年賀状のやりとりは、自分のパターンを作っておくと便利ですよ!
ビジネス文書の文例やポイントを紹介した記事を一覧で見れるようにまとめました。
今後も記事が増えるたびに追加していきますので、是非ご参考にしてください。