2022年も11月に入りました。
この時期になると、お歳暮のことを考えている方も多いのではないでしょうか。
私は仕事の関係上、毎年11月になるとお歳暮の準備で忙しくなります。
そこで、お歳暮の決まりごとやマナー、そして私のお歳暮に関する具体的な事例を紹介したいと思います。
お役に立てるところがありましたら、是非、参考にして下さい。
お歳暮とは。
お歳暮とは、お世話になっている人に感謝の意味を込めて、贈答品を届けることです。
もともとは、新年の供え物を本家に届けるという習慣だったようですが、今ではお世話になった人に贈答品を送る行事になっています。
またその贈り物は、直接、相手に渡すものだったようですが、今ではデパートやネットで注文して、配達してもらうことが当たり前になっています。
私もお歳暮を持参することはほとんどないです。贈り物を選んだお店で、配達まで頼みます。持参するとしたら、自分と妻の実家に持って行くことがあるくらいですね。
お歳暮はいつからいつまで?
お歳暮は、12月13日から12月20日ぐらいまでに贈ります。
これが原則ですね。ですが、実際のところは12月初旬から12月末までは、お歳暮のやりとりをしても問題ないと思います。
仕事で日本全国の人とお歳暮のやりとりをしますが、関東や関西などに関係無く、12月は贈ったり貰ったりしています。
時期については地域差があるようですが、例えば「12月5日に届くなんて早すぎる!」みたいに思うことはないですよ。
どちらかといえば、最近ではお歳暮が早く届くのは当たり前になってきています。
12月末まではやりとりをすると書きましたが、相手の都合によっては、年末の慌ただしい時期に届くのを避ける配慮は大事だと思います。そうなると、遅くともクリスマス前には届けたいところです。
ただしお歳暮の品が、お正月用の食品などの場合は、年末に届くようにする配慮も必要になりますよね。難しい判断になりますが、とにかく相手の状況を考えて贈るのが大切です。
年内に贈ることが出来ない場合は、「お年賀」として松の内の期間に贈りましょう。松の内とは一般的に1月1日から1月7日までのことです。
お歳暮の相場。
統計的なデータを調べたわけではありませんが、相場は3,000円から5,000円ぐらいのものがいいと思います。
私は毎年、デパートのお歳暮のカタログから選ぶことが多いのですが、デパートのお歳暮担当の方に話を聞いたところ、やはりそのぐらいの金額が売れ筋だと言われていました。
仕事上で特別な相手には1万円ぐらいの品物を選ぶこともあります。今年は特にお世話になった方などに贈る場合ですね。
色々と書きましたが、私の場合の基本金額は、3,000円前後を目安にしています。
お歳暮の品物。
お歳暮の品ですぐに思いつくのは、お酒、ハム、食用油、タオルなどですね。商品券やカタログギフトも喜ばれます。
私は食べ物を選ぶことが多いです。ハムや鍋のセットなどを定番で贈りますね。おすすめのお酒を贈ることも多いです。
食べ物やお酒を選ぶときに私が心がけているのは、なるべく地元のものを選ぶということです。日本全国の人に贈るので、やっぱり地元の美味しいものを食べてもらって、喜んでもらいたいと思うのです。
洗剤の詰め合わせなどは、もらって困らない代表的なギフトだと思いますが、美味しいもので喜んでるところを想像したいというこちらの満足感もありますので、ここ最近は地元の食べ物やお酒で決まりです。
それとお歳暮は基本的にデパートで買うようにしています。やっぱりデパートって何となく高級なイメージがありますから、量販店のものよりもデパートのものを貰った方が相手が喜ぶような気がします。
地元のお店で品物を選んだ場合は、そのお店に配送までお願いしていますね。
お歳暮の注意点。
お歳暮は継続するもの。
お歳暮は、お世話になっている人に贈るものですが、一度、贈りはじめると止めにくいものです。特にビジネス上のお歳暮は、一度贈るとどこで止めるのか悩みます。
なので、今年だけお世話になったようなことがあった場合には、「お歳暮」ではなく、「お礼」として贈答品を送るのをおすすめします。
そうすると、継続して贈るという趣旨が無くなりますので、単純に感謝の気持ちを今回限りの贈答品に込めることができます。
食べ物は好みを知ること。
私のお歳暮は、地元の食べ物を基本にしています。お肉だったり、鍋のセットだったり、地元のお酒だったりします。
ですが、お酒を飲めない人にお酒を贈ることはありません。牛肉が苦手な人に、和牛ギフトを贈ることもありません。
相手が喜ぶものを贈ることが大事なんです。苦手と分かっているものを贈ってはダメです。ですがビジネスでは、相手の好みを知ることが難しかったりします。そういう場合は、どうしようもないので、地元のお酒や食べ物で相手が喜ぶものを想像して贈ります。
どうしても食べられないものだったら、本人じゃなくても、家族が食べたり、それを贈答品にしてもらってもいいですからね。
お歳暮は営業戦略。
これはビジネス上の話ですが、お歳暮を贈ることは、相手に見返りを求めていることが多々あります。得意先に贈るお歳暮なんてその理由しかないですね。仕事が欲しいからお歳暮を贈っているのです。
なので、相手の会社に贈るよりも自宅をお聞きしておいて、直接自宅に贈ることを考えますね。企業もコンプライアンスに厳しくなってきてますので、お中元やお歳暮のやりとりを禁じるところも増えました。
会社にしてみれば、個人のやりとりで発生する貸し借りで、受注や発注が決まるのは問題ですからね。
そうなると、個人の住所を上手に調べて、受け取って貰うことが重要な戦略になります。お歳暮で仕事にどのぐらいの効果があるのか実際には分かりませんが、貰って嫌な人はそうそういないはずです。逆効果になりそうな相手には贈っちゃダメです。
まとめ
お歳暮についてご紹介しました。
私の周囲を見ても、若い世代ほどお歳暮のやりとりをしていない感じがします。私自身もお歳暮には否定的な時期があったんですよね。
ところが、仕事でお歳暮を贈ったり、貰ったりするようになると、相手から思わぬ感謝の言葉を言われたり、自分がもらってすごく嬉しい気持ちになったりする経験をしました。
そういう出来事があってからですね。プライベートでも両親や友人にお歳暮をあげるようになりました。相手が嬉しい様子を見ると、こっちも嬉しくなるんですよ!
お歳暮の本質はここにあるような気がします。
形式的な贈答のイベントではなく、感謝の気持ちを贈り合うのが正しいお歳暮じゃないでしょうか。
日頃の感謝を伝える機会として、お歳暮は便利な習慣だと思います。